パーソナルデータの利活用について②

パーソナルデータの利活用について②

平素より菱電商事をご愛顧いただきありがとうございます。菱電商事新事業推進室で、エンジニアをさせて頂いております竹内と申します。

今回は、セキュリティ技術の紹介として、パーソナルデータの利活用について、3回に分けてご紹介したいと思います。

2-1 データは「21世紀の石油」?

世界ICTサミット2014において、日本IBM社長のマーティン・イェッター氏は次のように述べました。
「IBMは、データを新しい天然資源と考えている。それも経済的な成長と社会に重大な変化をもたらす資源である。100年に1つの発見が、18世紀は蒸気動力、19世紀は電力、20世紀は炭化水素だとしたら、21世紀は一元的に集めたデータの力である」と。

この発言は、さまざまな文献や講演の中で「データは21世紀の石油」という形でたびたび引用されています。
総務省の平成30年度情報通信白書では、ICTの進化によってビッグデータの価値が高まっていくが、そのためにもデータは収集・蓄積するに足る内容でなければならない、と及べています。

  

  • ICT社会におけるデータ要件
  • ・データは21世紀の石油であり、その利活用が国の在り方やその発展に大きな影響を与える。
  • ・ビッグデータは様々な領域で活用できるが、ただ集めるだけでは価値は生まれない。
  • ・高品質で多種・多様なデータが集まってこそイノベーションの源泉となり得る。

  

2-2 データポータビリティの実現:PLRの登場

 東大大学院の橋田教授はAIの専門家としてデータの価値を追求した結果、「本人主導によるパーソナルデータの活用(MyData)」を具現するツールとしてPLR(Personal Life Repository:個人生活録)を考案し開発してきました。PLRは「安価」「安全」「多機能」の3拍子が揃った分散型PDSです。


1.安価
PLRは一般的なアプリとは異なり、専用のサーバを必要としません。個人が基本無料で登録・開設できるクラウドサービスの領域をPLRクラウドとして利用します。現在はGoogleドライブを用いていますが、OneDrive、DropBox、iCloud等にも対応する予定です。


2.安全
PLRでは、エンドツーエンドの暗号化に加え、DRMによりデータの使い方を限定することも可能です。ほとんどの情報システムは、特定の集中管理者がシステム内のあらゆるデータにアクセスできる権限を持ち、それが悪用されることによって大規模なデータの漏洩が生じています。一方、PLRでは、データの管理が個人に分散している上に、暗号化によってデータが守られるので、大規模なデータ漏洩などは生じません。


3.多機能
PLRの考案者である橋田教授は、AIにおけるデータ活用を念頭に置いて、データの正規化をPLRの基本仕様に取り入れています。このため、様々な種類のパーソナルデータをPLRによって共有し活用できます。

2-3 PLRのアプリケーション展開

パーソナルデータの自己管理・自律運用を可能とするPLRは、パーソナルデータを取り扱う様々なサービスで活用可能です。
当社はモビリティ、ヘルスケア、スマートシティをテーマにお客様との会話を続けております。その中から2020年度リリースを予定しているアプリケーションをご紹介いたします。ご興味をお持ちでしたらお気軽にお問合せ下さい。

技術ブログ

toTop