2024.4.1

2024年度 新入社員への社長メッセージ

新入社員の皆さん、RYODENへのご入社、おめでとうございます。
私を含め、RYODENの全役員と社員が、皆さんの入社を心から楽しみにお待ちしておりました。数多ある企業の中、非常に希少であるテクノロジーを武器にしたソリューション事業を得意とする当社を選んでいただいた「高い選択眼」をお持ちの皆さんに敬意を表するとともに、本当に本当に、心より感謝申し上げます。
今日から同じ志を持った仲間として、歩みを共にしてまいりましょう!これからどうぞ、よろしくお願いします。

まずは、今年発生した令和六年能登半島地震では、犠牲となられた方々に心よりお悔み申し上げるとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。被災地域の皆さまの安全確保、そして一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。
こうした災害や非常事態においてもRYODENのパーパスにある「つなぐ力」や「カタチにする力」が発揮されていることを、入社したばかりの皆さんにはお伝えしたいと思います。
分かりやすい実例をいくつか挙げますと、仮設住宅へのエアコン、換気設備、物資といった生活必需品の供給です。皆さんご存じかと思いますが、当社の冷熱事業がこうした空調機器や環境ソリューションを得意としており、微力ながら復興支援の一助を担わせていただいています。また、これも実例ですが、当社がお取引している能登地方の工場が被災し、お困りだったとき、こちらも当社で取引のある大手重機メーカーさんから「重機を無償で貸し出すので、被災した工場へ繋いでもらえないか」とお声がけいただいたこともありました。これは、重機メーカーさんと被災した工場に直接の繋がりはないものの、RYODENの存在が両者をつなぐことになったエピソードです。
他にも、新ビジネスの領域ですが、高度な検出技術と無線技術を駆使した災害予知ビジネスにも取り組んでおり、この最先端のテクノロジーはテレビにも取り上げられているくらい注目されています。これまで世の中になかったことを「カタチにする」取り組みです。
このように、災害に関する一部のご紹介だけでもRYODENの社会貢献がお分かりいただけたかと思います。

当社の社員は自分の仕事に、RYODENという会社に誇り・プライドを持って日々取り組んでいます。そんなメンバーの一員となり、皆さんも日々ワクワクしながら仕事にプライベートに全力で取り組む社会人になっていただきたいと思います。

話は変わりますが、アフターコロナから約一年が過ぎ、現在は通常の生活を送ってはおりますが、皆さんの大学生活の大半は授業・部活・サークル・アルバイト・友人との交流など色々と制限を受ける厳しいものだったと想像します。
しかしながら、そういった難しい世の中においても、皆さんは顔を突き合わせることの大切さとオンラインの効果的な面のそれぞれを理解され、上手に使い分けてこられたことと思います。このような難しい世の中において、皆さんは様々工夫し、制限の中でたくさんのチャレンジをし、積極的にコミュニケーションを取ってきたことと思います。
学生時代にこうした経験をなさったことは、長い人生の中で得難い貴重なことです。これからの社会人人生において、間違いなく皆さんの財産になっていくはずです。胸を張って、自信をもって第一歩を進めて欲しいと思います。

皆さんご存じの通り、当社は一年前に社名を変更しました。社名を変更してちょうど今日が一周年です。
また、新生RYODENの存在意義と社員の志である「RYODENパーパス」を制定しました。ぜひこの場で、社名変更とパーパスに掛ける想いをご説明し、これを受けて、皆さんへ何を期待するのかをお話ししたいと思います。

まず社名変更ですが、これまでは「菱電商事」という名前でした。
この『商事』というトレーディングをイメージする単語を外して、事業創出会社として、安心・安全で便利・快適、そしてグリーン発展(グリーン生活・グリーン消費・グリーン生産・グリーンサプライチェーン)を続けるサステナブルな社会の実現に貢献し、当社とお付き合いいただく全てのステークホルダーの価値を昇華することで唯一のパートナーとして認めていただくことを目的としています。
そして、1958年から諸先輩から引き継ぎ、当社社員にもお取引先からも慣れ親しんでいただいてきた『りょーでん』という音は大切にしていく。そうした二つの思いを込めています。

次にパーパスについてご説明します。
『人とテクノロジーをつなぐ力で“ワクワク“をカタチにする』というRYODENパーパスは、『つなぐ力』『カタチにする力』二つの力を日々進化させながら、みんながワクワクする未来を創るために歩み続けていくという意思を込めています。
この志を社員一同しっかり共有して、全ての取り組みに邁進していきます。

今年入社された皆さんは、まさにこのパーパスや生まれ変わるRYODENを最初からご理解いただき、そして実践いただかなければならないのです。そのために皆さんには、100年企業として発展を続けるRYODENを、新鮮な視点と志でけん引いただく人財として大いに活躍いただきたいと思います。

そのために、御願いを三点申し上げます。

一つ目は、
失敗を恐れずに大いにチャレンジしてください。前例にとらわれない、柔軟な発想を積極的に発信し、変革へ挑戦して欲しいと思います。
日常における小さな気づきや改善もそれを積み重ねることで大きな変革に繋がっていきます。変化のスピードが速く、価値観の多様化が進む現代では、かつて拙速(せっそく)と言われたくらいのプロアクティヴな取り組みが必要です。
大切なのは、失敗したり間違ったりしたときに人のせいにするのではなく、自分ごととして反省し分析することで、失敗を“ナレッジ”という財産に替えることが出来ます。

二つ目は、
好奇心を大事にしてください。「何故なのだろう」という疑問、「もっと知りたい」という意欲が、自らの視野を広げ発想力を豊かで強固にします。
そのためには、入社しても思うような仕事につけず、或いは思っていたことと実際とのギャップも現実には色々と出てきますが、先ずは与えられた仕事の領域で誰にも負けないプロを目指し、周りから信頼される存在になることで視点をどう広げるかが身に付きます。
信頼される人間には、様々な情報が集まり、それが視野を広げるための財産になります。

三つ目は、
何事にも能動的に取り組むことです。そのためには、自らの長所をしっかり伸ばすことを目指してください。短所を直すことばかりに気を取られると、どうしても受容的な取り組みが増えてしまいます。
一人だけで完結する仕事はありません。どの仕事も、他の方が担う仕事や、別の部署の仕事と繋がっています。それが積み重なり、会社全体の大きな仕事になっていきます。
短所は他のメンバーが補ってくれます。それよりも、それぞれが長所をいかんなく発揮することで、より大きな仕事をすることが出来るのです。

最後に、皆さんは今、会社で「一番偉い立場」にいます。何故なら、未だ何も知らなくて当然なので、なんにでも疑問を持つことが出来ますし、堂々と聞くことが出来ます。
孔子が弟子に、あなたはどのようにして、かくも豊富な知見をお持ちになったのかと聞かれ、沢山尋ねることだと応えたそうです。私も、社長室のドアを開けて、いつでも皆さんがいらっしゃるのを待っていますし、社内チャットも一生懸命見るようにしています。
ぜひ先輩・上司・同僚に積極的に交流し、まず仕事を知り、そして仕事が好きになること、そして楽しくなること(そう、ワクワクすること)を目指してください。

ここにいる役員にも皆さんが、見た目通り年寄り臭くならないよう、ぜひ刺激してあげてください!ワクワクをカタチにするには、まず自らがワクワクしていなければなりません。一緒に、ワクワク頑張りましょう。
これからどうぞよろしくお願いします。

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